Opernhaus

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ドレスデン国立歌劇場

建設者ゼンパーの名前を冠してゼンパー歌劇場とも呼ばれる。1816〜26年の建設。
建物正面の広場には発注者であるザクセン公ヨハンの騎馬像がそびえ、おなじ広場の横には初代音楽監督を務めたウェーバー像もある。ワーグナーの《さまよえるオランダ人》《タンホイザー》は、彼がウェーバーの後任として楽長を務めたこの歌劇場で初演された。
第二次大戦中の空襲で破壊されたが、戦後40年をかけて復興され、1985年、創設時の功労者ウェーバーの《魔弾の射手》が初めての上演となった。
2002年、エルベ川の洪水で再び被害を受けている。

1991.10.10 ドイツ連邦共和国発行


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ベルリン国立歌劇場

1741年フリードリヒ大王の宮廷歌劇場として起工。1742年12月グラウン《シーザーとクレオパトラ》で開場。1843年に火災で焼失するが、翌年新劇場が竣工し、マイアベーアの《シュレジアでの野営》の上演で開場した。1918年のドイツ帝国の崩壊後、ウンター・デン・リンデン国立歌劇場と改称。1925年にはベルクの《ヴォツェック》の初演が、E.クライバーの指揮で行われた。1928年4月には改修を経て《魔笛》の新演出で公演を再開。第二次世界大戦中に2回の爆撃を受けて完全に破壊されるも、1955年に再建され、ヴェーバーの《オイリアンテ》の上演で幕を開けた。

1992.8.13 ドイツ連邦共和国発行


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バイロイト祝祭劇場

リヒャルト・ワーグナーが自作の上演を目的として計画、設計した木造のオペラ劇場、バイエルン王ルートヴィヒ2世の後援を得て1872年に着工、1876年に完成した。《ニーベルングの指輪》の全曲初演をもって開場。収容人数は1,800人。ワーグナーの没後、妻のコジマをはじめ一族が運営。毎夏バイロイト音楽祭が催され、ワーグナーの作品が上演されている。

1998.4.16 ドイツ発行


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ブレゲンツ祝祭劇場

ボーデン湖の湖上舞台。毎夏開催されるブレゲンツ音楽祭ではオペラやオペレッタ、バレーなどが上演され、多くの観光客を集めている。

1979.10.1 オーストリア発行


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ブダペスト歌劇場

1858年創設。グスタフ・マーラーが音楽監督を務め、黄金時代を築いた。初演された主な作品に、バルトークのバレエ《かかし王子》(1917年)、歌劇《青ひげ公の城》(1918年)や、コダーイの歌劇《ハーリ・ヤーノシュ》(1926年)がある。

1984.9.27 ハンガリー発行


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ミラノ・スカラ座

イタリアのミラノにあるオペラ界最高の殿堂。サンタ・マリア・アラ・スカラ教会のあった場所に建設され、ここから劇場名がとられた。1778年に落成し、サリエリの《見出されたエウローパ》でこけら落としを行った。第2次世界大戦中(1943年)空爆で焼失したが、1946年トスカニーニ指揮のコンサートで再開。ベッリーニの《ノルマ》、ヴェルディの《オテロ》や《ファルスタッフ》、プッチーニの《蝶々夫人》などの数々のオペラがここで初演されている。収容人数は3,600人。管弦楽団、合唱団のほか、オペラ博物館、バレエ学校なども備えている。

1978.3.15 イタリア発行


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メトロポリタン歌劇場

米国ニューヨーク市にある歌劇場。米国初のオペラ組織として1883年にブロードウェー39番街に面して開場。グノーの《ファウスト》で幕を開け、ほどなく世界有数の歌劇場の地位を得た。1903-20年にはカルーゾーが劇場の顔として活躍し、1910年代には《西部の娘》《ジャンニ・スキッキ》などプッチーニの4つのオペラを世界初演。1966年9月からリンカーンセンターに新築移転し、バーバーの『アントニーとクレオパトラ』の世界初演でこけら落としを行った。収容人数3,995人。

1983.9.14 アメリカ発行


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コロン劇場

アルゼンチンの首都ブエノス・アイレス市にあるオペラ劇場。ミラノのスカラ座、パリのオペラ座と並ぶ世界三大劇場のひとつとされる。1899年に着工し、1908年に完成、ヴェルディの《アイーダ》で開場した。イタリアのルネサンス様式を基盤とした7階建ての壮麗な建物で、当時のアルゼンチンの経済的繁栄と文化面での欧化主義を象徴するものといえる。収容人員は約4000人。                 

1979.4.25 アルゼンチン発行


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シドニー・オペラハウス

オーストラリアのシドニーにある歌劇場。設計者はデンマークの建築家ヨーン・ウッソン。1959年に着工したが、独創的な形状と構造設計の困難さなどにより工事は大幅に遅れ、完成したのは1973年だった。こけら落としで演奏されたのはベートーヴェンの第九で、エリザベス2世が来場した。シドニーのみならずオーストラリアのシンボルとしても親しまれるようになり、2007年には世界遺産にも認定された。内部はコンサートホール、ドラマシアターなどから成り、オペラ劇場の収容人数は1,547人。

2000.6.20 オーストラリア発行


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新国立劇場

東京都渋谷区にある歌劇場、劇場。オペラ、バレエ、現代舞踊、演劇等の現代舞台芸術を公演するための劇場として、平成9年10月に開場、團伊玖磨作の「建・TAKERU」でこけら落としを行った。オペラ劇場の座席数は1,814席。

1997.10.9発行


平凡社マイペディア98、世界大百科事典、ウィキペディアを参照

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