My Travels

〜 旅で出会った小ネタ編 〜

掲示板で話題にしたのが好評で、ログ流れしないところに、とリクエストいただいたので、こじつけコーナー化(笑)です。

ドイツ編 へ     ■ 北ドイツ編     ■ チェコ編 へ     ■ その他編

■ フランス編

・ロワール河畔の城の一つ、ブロワ城。日本でも知られているということがあるのか、日本語の パンフレットのセットをもらえるのですが、その中に子ども向けらしき物が一つ。
最初のページにあるのは・・・「王さまは、まいあさ、火とかげをさんぽさせます。」(もちろん挿し絵つき)。裏を返すと「王さまは、ゆりの花をつみ取って、マントのしおれた花と取りかえます。」「王さまは、フランスのために、昼も夜も一日中、しごとをします。
“王さま”のイメージを間違って刷り込んでるような気がしたのは私だけでしょうか?

・お城の帰りにお土産屋さんに寄りましたらば、お店のおばさまがこの写真見て、というようなジェスチャーをされます。写真に写っていたのは、おばさまご一行と「鎌倉の大仏様」でした。なるほど、お金って天下のまわりものなんだ〜、としみじみ感慨にふけった我々でした(笑)。

■ オランダ編

・中華料理店が多いオランダですが、とあるお店の名前が「北京酒楼」といいました。ところが「京」の字の電気が消えてて、遠目に読めるのは「北酒楼」。「北酒場」だ〜、と受けた我々(笑)。
しかもこのレストラン、通りすがりにメニューを見たら、Indian Food とか載ってます。ほかにもNasiなんとかとかいうのもあって(これはインドネシア料理?)ちっとも北京じゃないお料理屋さんだったのでした。

・も一つ多いのがギリシャ料理屋さん。オランダに来たからにはオランダの料理が食べたい、とは思うものの、横文字のレストランは決まってイタリアンかギリシャ料理。一回は結局、ギリシャ料理で妥協してしまいました。面白かったのは“suzuki”というものがメニューにあったこと。頼んでみたら、ハンバーグ風の挽肉料理が出てきました。あちら風にものすごーくスパイスが効いていましたけどね。

・市(いち)を見物していたらば、どこかで見覚えのある袋菓子。おかきやあられの詰め合わせに「Japanese Mix」という名前がついて売られていたのでした。売れるのかな? とちょっと気になってしまったりして。

・通りを歩いていたら、自転車の先にリヤカーがついてるような面白い乗物とすれ違いました。リヤカー部分には奥さんと娘さんと犬が乗ってて、お父さんが一人で一生懸命こいでました。体を張った家族サービス(笑)!

・お店のウインドウにも面白いのがありました。服屋さんで、人体(マネキンの首なしのやつ、と言ってるつもり)に着せたスーツが並んでたんですが、その人体がみんな釣りのポーズなんですよ。竿(といったって棒ですけど)持って、糸の先にはお魚さんがついてて。

・テレビで見た銀行さんのCMにホッケーの試合が使われていたのですが、そのBGMが「蛍の光」でした。(確かにスコットランドの原詩はあんな内容ではなかったと思いますが、日本人にはうけました。)

・オランダからベルギーへ向かう途中、乗換駅で見かけたお姉さんのズボンがすごかった。「百聞は一見にしかず」「十人十色」「清水の舞台からとびおりる」などことわざがでかでかと毛筆で書き散らされた生地のおズボンに、目が釘付けになりましたよ。お顔を拝見したら東洋系でしたが、日本人にはこっぱずかしくてとてもはけないシロモノだと思います、あれは・・・!
ここまですごいのはなかなか無いですが、Tシャツに変な漢字が書いてあるっていうのならときどき見かけますね。「合道気」とか・・・。

■ ベルギー編

・公用語が二つあるベルギー。というわけでどこへいっても2言語併記が基本なんですが、電車の中の電光掲示板は、フラマン語地域はフラマン語だけ。律儀に2言語併記したのはブリュッセルだけでした。
ちなみにIC/ICEの中の車内アナウンスは4カ国語。同じ内容を英独仏蘭で4回繰り返さなきゃ いけない車掌さんも大変です。もっとも、多少聞き取れても良さそうな英語アナウンスですら、さっぱり聞き取れなかったりしましたが(これ英語? って感じでした;笑)。

・電車のドア(車両と車両の間の)にリュックサックを挟まれてしまった人がいたので取っ手を引っ張って開けてあげたら、通っていったお兄ちゃんに「グラッツィエ」と言われました。ここはベルギー、私は東洋人。なのになぜイタリア語・・・?(笑)

・ベルギーに限ったことではないんですが、ヨーロッパ旅行してて話しかけられた場合、親切に教えてくれようとする場合と、観光客狙いのセールスの場合のほかにもう一つ、ものを訊かれている、というケースがあります。他に人がいないわけじゃないんだから、何もでっかいスーツケース抱えた東洋人に訊かなくてもと思うんですけど、結構出くわすケースです(笑)。

■ ドイツ編

・アーヘンの大聖堂近くの広場に、謎の水出し機があります。台があって、細い柱4本の間に球体があって、台についてるボタンを押すと、球の下の口から水が出る、というものなんですが、押してしばらくしてから急に水が出るんです。おまけに水圧がべらぼう高く、手なんか差し出すと思いっきり水が飛び散るという優れものでした(笑)。

・レストランのメニューに七面鳥の煮込みで付け合わせがライスというのがあったので、ドイツの米はどんな味がするのかなと好奇心で頼んでみたら・・・。あなたがたはこれを美味しいと思って食べるんでしょうか? と訊きたくなるような歯の立たないお米が出てきました(煮込みは美味しかったので念のため)。
というわけで教訓は、付け合わせは絶対にジャガイモに限るってことですね。米の料理の仕方を知らない店はあっても、ジャガイモの調理法を間違える店はないでしょうし。

・ある日の夕食に頼んだものはマスのソテー。ニジマスのムニエルみたいなのが出てくるのかなー、と思ってたら、出てきたものは確かにマスなんだろうけど、鯖くらいあるんじゃないかと思われる大きさ。しかも尾頭骨付き。ナイフとフォークで格闘することしばし、お箸の文化で育った人間の限界を悟って、持ってた割り箸に切り替えましたよ。外で食べるときに使うかな、と思って持ち歩いてたんですが、ほんと、持っててよかった割り箸、でした〜。

・市(いち)を見物していたら、「shiitake」なるものが売っていました。オランダのレストランでも「shiitake sauce」ってメニューがあったので、どうやらヨーロッパのかなりの地域に進出しているようです(笑)。
あと「Hokkaido」ってカボチャも売ってましたね(日本でいう「赤ずきん」?)。
卵売ってるお店もあって、そこにはちゃぼさんの1.5倍はありそうな看板“鶏”さんがおいででした。つないでるふうでもなかったんですが、逃げないんですね。

・着メロも所変われば。「蛍の光」でモシモシとやってるかと思えば、モーツァルトの「交響曲第40番」この曲です)でモシモシとやってる人あり。ちなみにいっとうウケたのがベートーベンの「運命」のジャジャジャジャーン、でモシモシとやってたの、でした。

・信号待ちしてたら、となりに乳母車の赤ちゃんがいて、東洋人が珍しかったのか、よいしょ、って感じでこっちを見るんです。それがすっごい可愛かったので、「いないない、ばあ」ってやってみせたら。えらい気に入っちゃったらしくて、何度も真似するんですよ〜。ヘンなガイジンがヘンなこと教えて、ってお母さんに思われるかしらん、とちょっと焦ってしまいました(笑)。

・単独行動中、駅で切符を買おうとしたら、ただいま改装工事中。自販機しか置いてありません。どうやって使うんだこの機械、とその場でしばらく固まってたら、そこへ通りかかった親切なおばさま。こうすればいいのよ、とやって見せてくれたのですが、なぜかうまくいきません。しばらくしたら、こういうことみたいよ、と説明してくれたのですが、怒濤のドイツ語を理解できるわけもなく、「ごめんなさい、分かりません」と言うのが精一杯。だめだこりゃ、とおばさん行ってしまわれました。自力で格闘することしばしの後、やっと了解! 短い距離なので、一日券なら買えるけど、往復は買えないのよ、ということだったんですね〜。元はとれないですが、帰りの切符を買う手間は省けるので、一日券を購入させていただきました。教えてもらえなかったら、いったいいつ買えたことやら。お礼も言えなくてごめんなさい。

・バンベルクの駅からホテルに向かう途中、ウィンドーショッピングをしながら歩いておりまして。中東風の陶器を売ってるお店があって、「万博のウズベキスタン館で、こんな陶器買ったのよ〜」と言ったら、隣のお店(ミシン屋さんでした)を見た同行者が「Cちゃん、モリゾーがいる!」

バンベルクのモリゾー

・・・ホントだ。いやはや、万博の話したらモリゾーが出てくるとは思わなんだです。

・バンベルクで、Schlenkerlaというビールメーカーの直営店でお昼を食べました。お隣の席に座ったオーストラリア人ご夫婦に、「日本人? 「銀座ライオン」に行ったことある?」と訊かれまして。そりゃありますが、あれは日本全国にあるチェーン店なんですけど・・・。“銀座”の「銀座ライオン」はこんな感じのお店だった、とか。ちなみに、日本をご存じなら分かるかな、と、当地の名物スモークビール、日本人にはdried bonito(かつおぶし)の匂いに思えるそうですよ、と言ったらいたく面白がってくれて、ご注文のビールのにおいを嗅がせてくれました(笑;なるほど、言われてみればかつぶしっぽかったです)。

・遅くに駅に着いたので、駅のスタンドで夕食食べてたら、お兄ちゃんが一人近づいてきて、同行者にドイツ語で何やら。無言で撃退した後、「電話かけるのに小銭くれって言ってたの?」(そのくらいの見当はつく)「そうだよ〜」なんて喋ってたら、別のお兄ちゃん登場。今度は私に向かって英語でタカリに来るではありませんか。こっちはドイツ語ダメだろうという見立ては正しいのですが、図星なだけに腹立つのなんのって〜(笑)! 英語も分からないふりしてたら再び退散していきましたが。さすがに日本語という選択肢は無かったんだろうな。

→ 北ドイツ小ネタ写真集へ続く

■ チェコ編

・カレルシュテインのお城のトイレ、あちらの常で有料なのですが、係のおばさま、客の顔を見ながらイタリア語、ドイツ語、英語などなど切り替えながら「5コルナ」と言ってました。ちなみに私には英語で“Five crown”。クラウンて何、と一瞬固まりました(英語に訳されると分からなくなっちゃうことって結構あります)。私は“Pět korun”と言ってもらった方が、分かったなあ。

・チェスキー・クルムロフの宿に到着、“Dobrý den. Máme rezervace.”と言ったら、レセプションのお兄さん“Oh, you speak good Czech!”え、チェックって何、小切手がどうかした? とまたも一瞬固まる私(苦笑)。・・・しかし「こんにちは。予約してます」って言っただけなんですけど・・・。面白いお兄さんで、パスポート見せて、って時に「ぼくにはどうでもいいんだけどね」なんて付け加えてましたよ。部屋に荷物置いて、街に出かける前に“Máte mapa?(地図ありますか)”って訊いたら、今度は“Parfektný!”ですって。・・・だからほめすぎだって(汗)。でも、もう少し喋れるようになってまた来たいなあと思ってしまったあたり、乗せられてるのかもしれません(笑)。ちなみにこちらの宿でした。

・チェスキー・クルムロフにて。外のテーブル席でお昼ご飯を食べてたら、お子様ご一行にサインをねだられました。外国人観光客を目当てに寄ってってるようだったので、ローマ字に漢字もおまけしてあげました(笑)。
ちなみに、チェスケー・ブディェヨヴィッツェの駅で、ホームに出る前に一休みしてたら、小学校高学年くらいの男の子に、“Do you speak English?”って話しかけられました。てっきり英語圏からの子が迷子にでもなったのかと思って、おっかなびっくり“A little.”って答えたら、「お手伝いしましょうか」でした。親切な子だったんです。しっかし上手い英語でした。(クルムロフで話しかけてきた子たちは、“Thank you”がタンキューに聞こえたもんなあ。)

・普通逆だろと言われるのですが、チェコ語を習ってるうちにチェコに行きたくなった私(マイナー外国語を習いたかったんですよ。もとがゼロなんだから、単語一つ覚えるだけで進歩じゃないですか;笑)。しかし、あちらの人は日本人がチェコ語を喋るなんて全く思っていないので、正直言えば、そこそこ英語が喋れれば、それで用は足ります(笑)。スーパーで買い物しても、お勘定が英語でしたし。とはいえ、覚えたものは喋ってみたくなるというもの。レストランのオーダーなどはほとんどチェコ語で通しました。一生懸命喋ると付き合ってくれて、結構ほめてくれたりします(笑)。
ただ1回だけ、習っていってよかった〜、と思ったことが。電車のコンパートメントで、中年ご夫婦と乗り合わせまして。たまたま同行者が席を外した時に、わーっとチェコ語で話しかけてきたんです。半分パニックになりながら、知ってる単語が出てこないかと必死で聞き耳を立ててたら、一つだけ“nevadí”(英語のmind)が聞き取れて。それにこのジェスチャーとこの状況、あ、分かった! 窓が開いてるので、風がかなり吹き込んでて、髪の毛が吹き飛ばされてたんですよ。だから閉めようか? って訊かれてたんですね。“To nevadí(かまいません)”と答えて(だって冷房はないですし)、一件落着、でした。

・カロリヌムの出窓の近くでリコーダー吹いてるお兄さんがいました。日本だと学校の音楽の時間で使うもんというイメージしかないリコーダーですが、チェコでは結構メジャーな楽器のよう。楽器屋さんでヤマハのリコーダー売ってたりしましたし。・・・それはともかく、曲がですね、日本でいうところの「遠き山に日は落ちて」だったんですよ。あまりにハマリすぎで、吹きそうになってしまいました。

恐怖のエスカレーター・プラハのメトロで怖かったのがエスカレーター。ものすごい深い上に急角度、おまけにスピードも日本の2倍は速い! あれで事故起きないんでしょうか。慣れないこちらはベルトに必死にしがみついてましたが、地元民は慣れたもんで、普通〜に右側を上がって行かれてましたなあ。

クルテク着ぐるみ ぶらさがってます
クルテク着ぐるみ ぶらさがってます

■ その他

・フランクフルトの空港で飛行機下りる時に、CAのお兄さんには「サイナラ」と言われてずっこけそうになりました。誰、お客様相手にそんな日本語使えって教えたのは?! ・・・まあ、ヨーロッパ行って、現地の人が使う日本語で、一番対応に困るのが「サヨナラ」なんですよね。日本じゃCAさんとか空港の職員さん、お客様に「さようなら」とは言わないです。「またのご利用をお待ちしております」とか「お気をつけていってらっしゃいませ」ですよね。“Wietersehen!”とか“Tschus!”ならこちらもすんなり返せるんですが、「サヨナラ」ってね・・・。何かヘン、と思いつつ、結局は「サヨナラ」って返してるんですけど。簡単なようで難しいのが挨拶、です。

・飛行機の席でシスターと隣り合わせになりました。そろそろ着陸前のシートベルトサインが出るかな、という頃になにやら話しかけられまして。なんか書類を出して書くまねをするので、ボールペンのインクでも切れてたのかと思って、自分のボールペンを出してみたら、首を振られてしまって。通じないとが分かったのか、CAさんを呼んだのですが、この人もスペイン語があまり分からなかったらしく、別のCAさんを呼んできて。 そこでやっと判明した彼女のご用の向きとは・・・外国人入国書でした! あたしは日本人だぞ! とご当人の前じゃなきゃ突っ伏したい気分でした(笑)。ご用の向きがそれでは、もし私がスペイン語ができても、お役には立てなかったことと思われます・・・。


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