個人旅行では初の首都。宿探しの時点で、早くもその広さを実感する羽目に・・・(苦笑)。
まあパリ(ツアーで行った)に比べれば、みなさん親切で、ちょっと地図なんか広げてるとすぐ声かけてくれたりしましたけど。ちなみに街中ではチェコ語よりイタリア語の方がよく聞こえてきました(笑)。
プラハ城は、城壁に囲まれた敷地はありますが、いわゆるお城って建物はありません。
チケットは小ルートの方を買いました。旧王宮・聖イジー教会・黄金小路・火薬塔と、めぼしいところはこれで全部回れます。黄金小路は、二階がミニ博物館のようになっていて、これがなかなか面白かったです。火薬塔も中は博物館でしたね。
聖ヴィート大聖堂にタダで入れたのにはびっくり。おかげで行列に並ばないと入れませんでしたけど・・・。中も写真撮り放題で、係員さんのチェックが入ったのは順路を逆に歩いた時だけでした。
門の外には衛兵さんが立っていて(小さい門にもいましたよ)、12時の交代式(音楽隊つき)もうまく時間が合って見ることができました。人の間から辛うじて見えたというのが正しいですが・・・
面白かったのがヴァルトシュテイン通りとお城の間にあったバロック庭園。メトロの駅からお城に行く途中で偶然行き当たったのですが、綺麗に整備されてて眺めも良くて、めっけものでした。
城の解説は
こちら。
スタヴォフスケー劇場で「ドン・ジョヴァンニ」を見た感想を
こちらに載せてます。
ユディタ橋と呼ばれていた石橋が1342年の洪水で流失した後、カレル1世の命によって1357年に着工し、60年かけて完成されたのがこのカレル橋。車乗り入れ禁止の歩行者天国で、ストリートパフォーマーや露店がたくさん見られる・・・そうですが、ちょうど昼頃だったせいか、パフォーマンスの方にはほとんど出くわしませんでした。マリオネットなんか見たかったんですけど。
欄干に並ぶ聖人像の中で最も古いのは、1683年に作られた
ネポムクの聖ヤンの像。この像にさわると幸運に恵まれるんだそうで、行列に並んでしっかりさわってきました(笑)。ガイドブックのコピー片手に結構じっくり見て回ったのですが、なぜかあんまり印象に残ってないのがザビエル像。と言ったら、日本人観光客のガイドするときには、これだけは外しちゃいけないって言われてるのに、と知人のチェコ人に笑われました。
15世紀に作られた天文時計。上の円はプラネタリウムといって、地球を中心に回る太陽と月、そのほかの天体の動きを示し、年月日と時間を示しながら一年かけて一周。下の円はカレンダリウムといい、黄道十二宮と農村における四季の作業が描かれた暦で、一日に一目盛動きます。プラネタリウムの両脇にあるのは虚栄心・貪欲・死神・異教徒の侵略という4つの恐れを表したもの、カレンダリウムの両脇にあるのは史家・天使・天文学者・哲学者だとか。(この辺の説明は『地球の歩き方』より。・・・実際問題として、結構高いとこにあるので、細かく見るなら双眼鏡でも無いと・・・)
毎時ちょうどになると窓から聖人の人形が姿を見せるので、時計の前はすごーい人になります。でも、この窓ちっちゃくて、期待するほどの見せ物にはならないんです。それほどのものじゃないらしい、という知識は事前に仕入れていたので、私は、なるほどね、と思っただけでしたが、ええ〜、あれでおしまい? と言いた気なお声が随分聞こえてきましたよ(笑)。
もともとは1475年に建てられた旧市街を守っていた城壁の門の一つで、17世紀に火薬倉庫として利用されたのでこの名があるそうです。
隣接するクリーム色の建物は市民会館で、
ムハが装飾を手がけた部屋や、プラハの春音楽祭の会場となるスメタナ・ホールなどがあるとか。そういえばこの建物の前でコンサートのチラシ配りしてるおじさんに声かけられまして。“Nemám čas”(「時間無いの」)って通り過ぎようとしたら(実際滞在最終日だった)、後ろから怒濤のチェコ語が追いかけてきましたっけ。
城内はガイドツアーでしか回れません。特に聖カテジナ礼拝堂や聖十字礼拝堂を回るルート2の方は要事前予約ということで、頑張ってネットで予約していきました。説明はもちろん英語だったので、なかなかハードでしたが(Hussiteがフス派のことだというのに、そうとう経ってから気がついたり・・・;汗)。聖十字礼拝堂の豪華さにはただただ絶句。金メッキの天井ですよ〜。こぢんまりした聖カテジナ礼拝堂もなかなか素敵でしたし、聖十字礼拝堂までの階段の壁や天井までフレスコで装飾されてたのにはびっくりでした。
城の解説は
こちら。
朝から曇り空だったのですが、ツアーの時間を待っている間にぱらぱら降り出して、ツアー中にはものすごいどしゃ降り。建物の中に入っていれば関係ないとはいえ、建物と建物の間に屋根の無いとこがあったりしましてねえ(苦笑)。しかし帰りにはすっかり上がって良い天気。途中で橋を渡るのですが、川の景色が絵葉書みたいにきれいで、思わず見入ってしまいました。
駅からお城までの道筋には土産物店が並んでいるのですが、面白いことに、これがプラハの街中で売ってるのよりずっとセンスが良いんです。ついついいろいろ買っちゃいました。酒屋さんでも陶器の壺に入ったワインなんか売っていて、そのデザインがしゃれててすごーく欲しかったのですが、その後の日程を考えて断念したのが今でもちょっぴり残念です。
1日あれば大体一周できるこじんまりした旧市街。プラハから来るとなんだかほっとしました(笑)。
こちらも城内見学はガイドツアーのみ。時間の都合で参加できなかったのが残念でしたが、以前から見たいと思っていたバロック劇場見学ツアーにはしっかり参加してきました。お城の塔には登りました。眺め良かったです〜。お堀では熊さんが飼われていて、お食事風景を見ることができました。
お城も彩色が綺麗ですが、街中の建物もそれぞれ彩色されていて(スグラフィット技法というのだとか)、これを見て歩くのも楽しかったです。
城の解説は
こちら。
余談ですが、プラハからここには電車で行くこともできますが、チェスケー・ブディェヨヴィッツェからバスを使うことをお薦めします。こっちのが安いし、旧市街に近いです。行きは電車だったのですが、駅から旧市街へ行く途中でみごとに迷子になりました。犬に散歩させてたおじいさんが道を教えてくれてなんとかたどり着けましたが・・・。
プラハの旧市街から北にしばらく行ったところに郵便博物館というのがあります(近くに古い塔がありましたが、昔の城壁の名残でしょうか)。切手が趣味の人間としてはこれは外せないと思って、行って参りました(笑)。もっともこんなとこまで来る観光客はそういないのでしょう、2階にあがるなり怒濤のチェコ語で話しかけられて(留学生だと思ったらしい)、ちょっと焦りましたが。
1階の展示室では凹版の原版を見ることができて、その細かさに驚嘆。他にはインク壺などの展示がありました。
19世紀の建物をそのまま使っているそうで、趣ある内装がまた一見の価値あり。そう大きくない建物なので、充実した展示というわけにはいかず、特にミュージアムショップの方はあんまりやる気無かったですけどね〜(笑)。
近くには切手屋さんがあって、古いカタログとFDCのセットが破格に安かったのを買いました。カタログは1982年のとはいえ、100円しなかったんですよ。図版がカラーなのでとっても重宝しています。